Life

人の人生を覗く不思議な世界に読む手が止まらない。はあちゅう著:仮想人生

Twitterの世界では、なりたい自分になれる夢のような場所。

はあちゅうさんが小説を書きおろしで出版されました。

小説の中の人物の共通点は皆、SNSには現実の自分を隠した「裏垢(ウラアカ)」を持っているということだけ。

裏垢…Twitterで自分の素性は隠して呟くこと

「仮想人生」は色々な人の人生と「裏垢」を覗ける不思議な世界…

Twitterの世界はあなたのどの人格だろう?

SNSが進歩してきて、なかなか会えない友達とも気軽に連絡を取れるようになった時代。

知らないい人ともイイネやコメントで繋がれる世界。

 

 

仮想人生ってどんな内容なの?

 

インフルエンサーと言われるはあちゅうさん(@ha_chu)

容姿端麗で言葉のキレもあり、最近ではご主人様との毎日をInstagramに投稿する「#旦那観察日記」が大注目を浴びています。

アメブロ、Twitter、Instagram…SNSを上手く使い自分を発信している彼女に対して、私は純粋に憧れを抱いています。(だって綺麗なんだもん)

仮想人生の舞台は現実世界とTwitterの融合。

現実の自分の足りな部分をどうにか補いたくて、Twitterという世界に新しい「人格を作る」

●セックスレスの人妻 ユカ

●ナンパ師として生きる鉄平

●大学生のナオ

●大学生とデリバリーホストをこなす裕二

●キャリアウーマンだがネットでセックス相手を探し続ける愛

この関係のない5人がtwitterの世界を軸に面白く絡み合っていきます。

それぞれの状況が短編のように区切られ、続いていく。

特に私が好きなキャラクターは人妻のユカ。今回の物語の主人公でもあります。

 

ユカは結婚三年目の専業主婦。

高級マンションに住み、何不自由ない暮らしをしているユカには悩みがあった。

旦那とのセックスレス。旦那の帰りをただ待つだけの生活。

刺激のない毎日だったが、友人の言葉で人生が動き始める。

それは、出会い系サイトで男性とメールのやりとりをするということ。

ユカは出会い系サイトには抵抗があったため「人妻の美香」という架空の人間をTwitterに造った。

自分の人生とは関わりのないナンパ師(路上やネットでナンパをし女の子と体の関係にもっていく人達の事をこの小説では表しています。)のツイートを見て彼らに興味を持ち始めます。

そこからユカの毎日は同じようで、でも少し違う…不思議な生活が始まっていく…

この小説の読み始めは、最初はあまりに自分の人生とは違う生き方をしている人達で感情移入というよりはその世界に対する興味が自分の大多数を占めていました。

でも、どのキャラクターも人間味が溢れていて、近くに良そうで「仮想人生」の中の人間だと思えない…

お店のたばこのにおい、ホテルの空気、コンビニの光…

全てが自分の生活のすぐそばで起きている気がしてならなくて、心拍が上がっていました。

Twitterをやりこむからこそ、共感を生む仮想人生

 

私は自分のプライベート用のアカウントだけでなく、自分個人の仕事としてもTwitterを運用しています。

だからこそ、共感を増幅させました。

Twitterを始める理由はそれぞれで、大多数がプライベート用のアカウントだけど、

Twitterをお仕事にしている人

さみしさを埋めるために使っている人

自分の世界以外の人の価値観を知るために使っている人

「特定は出来ないけどその奥で人生を歩んでいるアカウント」を沢山知っています。

仮想人生のキャラクター達の人生を生々しく、遠くない場所から見ている気分でした。

ページが進むにつれてキャラクターの生活が変わっていて、時が進んでいる。

まぎれもなく、その本のなかでキャラクターが時を重ねて生きている。

まるでTwitterのタイムラインからフォローしている人のページに飛び、その人のタイムラインを見ているそんな気持ちになりました。

読み進めて行くうちに、そのキャラクター全員の素性が分かり、感情移入しか出来なくなってしまっていました。

はあちゅうさんの造る文章は優しくて、スッと頭に入ってきて、忘れない強い文章

 

読書が苦手な方も、この「仮想人生」は読みやすくて面白いはずです。

さすがだなち思った理由のひとつとして、長編ながらもとっても読みやすいんです。

あっという間に読める。この言葉がとてもしっくりきます。

なめらかに読めてちゃんと頭で理解できる文章。くどい言い回しはなく、難しい単語はキャラクターがちゃんと教えてくれる。

有名ブロガーさんなだけあって、文章の読みやすさ・頭に残りやすさ

自分がブロガーだからこそ感動が強く残ります。

全く違う人生を生きるキャラクターなのに全員に愛着が湧く

様々なキャラクターが出てきますが、皆心のどこかに闇を抱えて生きています。

でも、その闇って実は私達の中にある「さみしさ」や「承認欲求」だったり

「過去のトラウマからくる恐怖」だったり。

そのキャラクターと自分の似ている部分が必ず出てくるんですよね。

人間はどんな種類であったとしても、単純に皆同じ感情を持っているんだ

そう教えてくれました。

 仮想空間とリアルが混じった話

私の話になりますが、はあちゅうさんがこの仮想人生を出したことを知ったのは発売から二日ほど経った日の話。

すぐに読みました。一気読みってやつです。

その後、他のユーザーの感想やブログを読んでいてこの登場人物たちが個人アカウントを実際に持っているということを知りました。

人妻 美香(ユカ)

 

ナンパ師 圭太(鉄平)

 

ねね(愛)

 

大学生 ナオ

 

暇な医大生(裕二)

 

さっそくフォロー♩

あれ?暇な医大生だけ既に私がフォローしていたのです。

 

あれ?皆のアカウントがあるこをしったのはさっきなのに。

私は過去に話題になった暇な女子大生(@bored_jd)

さんのツイートを見るのが大好きでした。

そんな彼女を連想させたからツイート内容は違えど懐かしさからフォローしていました…!

私が懐かしいと思いながらフォローした1人の人間のアカウントははあちゅうさんの造った仮想の人間だった…

ということを仕事の昼休みに気付きとんでもなく興奮しています…

仮想の空間に知らない間に足を踏み込んでいる私は…まるで仮想と現実の狭間にいるようでとまた面白くなりました。

はあちゅうさんの心の声や自分の理想を投影している…?

物語の中に、炎上するシーンがあります。

Twitterの炎上とは、簡単に言えば沢山批判されるということ。

有名な方になると何万というユーザーから批判コメントが届きます。

当事者の裕二(暇な医大生)は心を病めることはありません。

だって自分の作り上げた別の人格が批判されているだけだから。

発信している者として言えば、Twitterの炎上は怖いイメージです。

はあちゅうさんはいつかの投稿で些細な悪口でも気にしてしまって時間を無駄にする

という発信を見たことがあるので、きっと自身が炎上したら少なからず心にダメージを負うだろうと推測しています。(私が当事者ならダメージどころの騒ぎではない。)

はあちゅうさんの、理想とする思考を持つキャラクターを作ったのか…!?

なんて勝手に予想しながら読み進めていました。

(本気で私個人の勝手な見解です)

どんな人が読んでも楽しめる仮想人生は一度は読んで欲しい

Twitterうといからなあ…な人でもまったく未知の物語として読むことが出来て楽しいです。

だって仮想空間のお話ですからね。

TwitterなどのSNSを使って普段の自分とは別の事をしている方は絶対に重なる部分があって食い入るように読んでしまいます。

2019年の読書始まりにふさわしい一冊です。

あなたもどうですか?

ABOUT ME
ゆきこ
ゆきこ
東京で看護師・ライターとして働きながらこちらのサイト「ideaL」を運営しています。自分らしく生きるをモットーに挑戦したり、失敗したり人間臭く生きています。 宝物は夫と愛ハムのはちみつ♀です。 大切な人を大切に出来るように生きていくことが夢です。